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特 集 |
この、「犬との共生に必要なマナー・家庭犬のしつけ方」は1〜10までをシリーズで載せていきます。 |
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欧米の人たちは、旅行中に自分の犬とホテルに宿泊するということが常識的な感覚で、また、多くのホテルがそれを許可しております。今回、私はフィンランドのツゥールクという町の、「ホテルランタスピー」というところに宿泊しました。チェックインの際に犬を部屋に連れていってもよいかと尋ねましたら、もちろんOKだということで、早速最初の晩から、私はクーを部屋に入れました。荷物を部屋に運び入れたあと、レンタカーからクーを出し、駐車場近辺の草原で排尿排便を十分にされ、それからリードをつけてホテルに入り、エレベーターに乗りました。私の犬はエレベーターに乗ることは初めてだったので、少しおどおどしておりました。また、部屋に入ると、キョロキョロ辺りの様子をうかがいながら、落ち着かない様子でした。クーにとっては、海外の競技会に遠征するということは初めての経験で、今回のホテルに一緒に泊まるということも初めてのことでした。 |
犬に何か新しいことを教えたり、体験させたりするときは、その一番最初の瞬間が非常に大切なものになってきます。それは、犬にとっては、最初の印象というものが、非常に強く残るものだからです。部屋に入った私は、すぐにクーのチェーンカラーとリードをはずし、お前の居場所はここだということをクーにわからせるために、ソファーの横に伏せをさせました。 |
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このホテルの部屋が、運動場や楽しい遊び場ではなく、ゆっくりと静かにくつろぐ場所であるということを犬に理解させようとしたのです。そして、私はトランクケースを開け、黙々と荷物の整理を始めました。 |
【掲載は1999年(社)日本動物愛護協会の発行誌「動物たち」からを承認を得て掲載したものです】 (筆者 PD公認一等訓練士 藤井 聡) |
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