各種制度と資格の御案内

公認訓練士制度

  当協会の公認訓練士は、三等訓練士から始まり、二等訓練士、一等訓練士、一等訓練士正、そして最高位の一等訓練士長の5つの階級に分けられ、三等訓練士から順次昇格していきます。
 三等訓練士から二等訓練士に昇格するには、三等訓練士として2年以上訓練に従事、二等訓練士から一等訓練士に昇格するには、二等訓練士として5年以上訓練に従事するほか、ともに所定の条件を満たし、当協会の関係機関からの推薦が必要になります。
 一等訓練士正への昇格は、一等訓練士としておおむね10年を経過し、その間に、当協会に貢献があり、社会人としての品格と見識を有する訓練士が対象になります。
 一等訓練士長は、一等訓練士正としておおむね10年を経過し、その間に、当協会に対する功労があり、他の訓練士の模範となる訓練士が対象になります。
 これらの昇格は、当協会の理事会が審議し、承認されます。
 なお、各公認訓練士は、2年ごとの登録更新が義務付けられているほか、その責務を果たさず、協会の趣旨に反する行為を犯した場合は、公認訓練士資格を停止又は取消しあるいは降格することがあります。

公認訓練士になるには

 当協会の公認訓練士になるには、当協会が実施する三等訓練士試験を受験し、これに合格しなければなりません。
 訓練士試験を受ける前に、まず見習訓練士として公認訓練士が経営する訓練所に入所し、受験のための要件となる実績を作ることが最も良い方法です。
  訓練所の構成は、所長とその家族、公認訓練士の資格を持つ助手、見習訓練士から成っているものが多く、その名称は「○○警察犬訓練所」又は「犬の学校」等いろいろです。
 訓練所には、犬を飼育訓練する設備があり、愛犬家の犬を訓練のために預かったり、あるいは愛犬家が飼育している犬を出張して訓練をするなどのほかに、これらの犬を審査会や競技会等に出場させることを行っています。
 また、この訓練所とは別に犬の訓練士を要請する専門学校などの公的な機関は、ありませんが、私的機関は若干あります。ここでも当協会の訓練士の資格は取得できませんので、当協会の訓練士試験に合格しなければなりません。

 

公認三等訓練士試験の受験について

受験資格

  • 協会の会員で満18歳以上の人
  • 訓練の経験を有しこれに関係している人
  • 所定の訓練試験合格実績がある人

  上記の受験資格の条件を満たし、人物・素行などを判定され適当と認められると、試験を受けることができます。
 試験に合格した人は、理事会の承認を得ます。その後、当協会に登録され、会長から免状・公認訓練士証・記章が交付されます。

訓練実績について

 訓練実績とは、当協会の訓練試験科目に、2頭5科目以上自分が訓練をした犬を合格させることです。
 訓練実績が規定に達していないと、試験を受けることは出来ません。

訓練士として必要なことは、資格だけではありません。以下の事も重要なことです。

  • 犬が好き(一般的には動物に愛情がある人)
  • 健康である
  • 忍耐力がある
  • 研究心が強い
  • 奉仕(サービス)精神が強い